レビュー(書評)

【ビジネス書要約】ずるい考え方ができる人になろう

本日は、ラテラルシンキングという思考法を取り入れて会社の売上を5倍にした経験をもち、ラテラルシンキングを体得するための研修を全国3万人に向けて行なっている木村尚義さんが書かれた、「ずるい考え方」について解説します。

ずるい考え方ってどういうこと?

ずるい。そう聞いてあなたはどんなイメージを受けますか?

ずるいと言うとあまり良いイメージではないかもしれませんが、この本で言われている「ずるい考え方」とは、思いがけない発想で周囲をくやしがらせる考え方のことです。

思いがけない発想をするためには、頭を柔らかくする必要があります。

今回の記事では、そんなずるい考え方を身につけるために必要な3つの力と、それを鍛える練習法についてご紹介していきます。

実際に頭を柔らかくする問題を織り交ぜていくので、皆さんもぜひ一緒に考えながら見ていただければと思います。

ずるい考え方を身につけるために必要な3つの力

早速結論となりますが、ずるい考え方、ラテラルシンキングを身に着けるために必要なのは

  1. 疑う力
  2. 抽象化
  3. セレンディピティ

この3つです。

それでは、ここから具体的にこの3つについて解説していきます。

①疑う力

早速ですが、この本にある問題を一つ考えてみてください。

13個あるみかんを子ども3人に均等に分けるにはどうしたらいいでしょうか?

この問題を初めて見た私は、

まつしょう
まつしょう
4個ずつ均等に分け与え、余った1個を剥いて粒を均等に分ける

と答えました。

確かに、それも正解かもしれません。

これまで学校教育では、唯一存在する「正解」を探し求めてきました。

これはロジカルシンキングという考え方です。

でも、実はこの中には思いこみが入っているんです。

みかんをそのままの形で分ける必要がある。これが思い込みなんです。

みかんをすりつぶして、ジュースにして分ければ三人で間違いなく均等に分けることができます。

このように、常に思いこみをしていないか「なぜ?」「本当?」と自分の考えに対して自問自答をする「疑う力」が重要になってくるんです。

疑う力を養うために

そして、このような思いこみを無くしていくために必要なのが、

  • 外国人
  • 世代の違う人
  • 異業種の人

と話すことです。

こうした人たちは、自分と180度違った価値観で物事を考えていることが多いので、話していると思いがけない発見があったりします。

自分の常識を打ち砕かれる経験、これが「自分の常識を疑う」力を養うことに繋がるのです。

②抽象化する力

続いて、大事な力が「物事を抽象化する力」です。

物事の本質を見抜くために物事を「〇〇するもの」と形容してみるのです。

例えば、新聞を思い浮かべてください。

新聞はどんなものと形容できるでしょうか?

「情報を伝えるもの」「広告を載せるもの」

普通に考えるとこんな感じです。

ただ、これを少し見方を変えてみると、

「包むもの」「敷くもの」「汚れを防ぐもの」「ゴキブリ退治に使うもの」

と対象の本質が変化していくんです。

抽象化する力を発揮して本質を捉えた例に、サウスウエスト航空の例があります。

サウスウエスト航空はアメリカの航空会社で、今やメジャーになった格安航空会社、「LCC」の先駆けです。

彼らはいかに多くフライトを飛ばすか、と言う本質にこだわりました。

運行を送らせないように座席を先着順の自由席にして 搭乗券の発行と乗客誘導を不要にしたのです。

さらに航空機を1種類とすることでメンテナンスや部品費用、パイロットの費用も抑えることができ、とにかく安く飛行機に乗りたい利用者を離さない航空会社になったのです。

一つの物事に対して「〇〇するもの」を30通り考える

この抽象化はこの本を読んでから私も仕事で使っています。

一つの物事に対して30通りの使い道を考えてみると、だいたい15個あたりからアイデアが出てこなくなるんです。

でも逆に、そこから先出てくる案というのは、視点を変えて出てきたものなので、面白い観点であることが多いんです。

こうしたことを繰り返していると、対象を抽象化して、本質を見抜く力がついていきます。

③セレンディピティ

そして3つ目が、セレンディピティです。

セレンディピティっていう言葉を聞いたことがありますか?

日本語には直訳できる単語がないそうなんですが、ざっくり言うと何かを探してる時に別の価値を偶然見つける力のことです。

小麦のおかゆを放置していたら偶然できてしまった「パン」。

瓶にブドウ果汁を入れて放っておいたらできてしまった「ワイン」。

こうしたものが偶然の産物なんですが、こうした偶然を無視しない力こそが、セレンディピティなんです。

偶然から何かを生み出すには、必ず自分の中に偶然をストックしておく必要があります。 これすなわち「無駄なものを捨てない」と言うことなのです。

直ちには必要のない「無駄」のストックがあってこそ、そういえばこれはこれに使えそうだな、となり思いがけない発想にいたるのです。

偶然のストックが新発想に至った例として、スティーブ・ジョブズの例があります。

スティーブ・ジョブズは、大学時代にカリグラフィーというアルファベットを綺麗に書く授業を受講していました。

彼はその経験を元に、色んな書体が使えるパソコンを開発したのです。

今でこそフォントが選べるのは当たり前になっていますが、当時はグリーンディスプレイに無機質な文字がデフォルトだったので、書体を選べるという仕組み自体はジョブズのこの異色の発想から始まったのです。

ジョブズは「未来を見通すことはできないが、過去に目を向けて点と点を結びつけ新しい形を作ることが重要、と言っています。

無駄なものに価値を見出す練習法

無駄なものはない、と言う考え方を鍛える練習は2つあります。

一つは、ゴミとして捨てられているものを使って何ができるか、を考えることです。

例えば古いタイヤ、発泡スチロール、ゴルフクラブ。

これらは一見するとゴミですが、それぞれ何に使えそうでしょうか?

古いタイヤは幼稚園の遊具、発泡スチロールは犬小屋の断熱材に、ゴルフクラブは護身用グッズになるのです。

このように、誰かにとっては不要なものに意味をつけることで、一気に発想を柔軟に持っていくことができます。

そしてもう一つの練習法は、マイナスをプラスに、ネガティブをポジティブに言い換える方法です。

例えば、

  • やすっぽいは庶民的
  • 古臭いは歴史ある
  • 融通がきかないは絶対にブレない

などです。

こうしたポジティブへの言い換えを続けていくことで、このように見方を変えた表現を考えるだけで、ラテラルシンキングの練習になっていると思います。

先の先を読む力も重要

また、先の先を読む、と言うのもラテラルシンキングにおいて重要な要素です。

クリスピークリームドーナツは一時期流行ったと思うのですが、なぜあれほどの行列ができたか知っていますか?

彼らは日本に進出した際、効率的に日本中にこのドーナツを知ってもらうにはどうすれば良いか考えました。

普通であればビラを配るところを、彼らはドーナツそのものを配ったのです。

それも12個入りの箱で配りました。

お昼のオフィス街でドーナツを配ったことにより、オフィスに持ち帰ったOLが社内で色んな人にシェアします。

そしてその12個が全てタダだったと聞けば、ドーナツをもらった社員もクリスピークリームドーナツに行かざるを得ないでしょう。

このようにしてクリスピークリームドーナツは、お店に来る人の波を作ったのです。

まとめ

ずるい考え方に必要な3つの力

①疑う力

②抽象化する力

③セレンディピティ

ラテラルシンキング、なかなかできていない人が多かったのではないでしょうか。

今後AIが発達して色んな仕事がロボットに取って代わられてしまう、と言われていますが、まさにコンピューターにできない思考法こそが、このラテラルシンキングなのです。

ということで今後必要とされる人材になるべく、ずるい考え方を自然に使えるように、日々練習をしていきましょう!

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