
どうも、まつしょうです。
借金を滞納したり、私のように債務整理をしたりすると、ブラックリストに載ってローンが組めなくなる、という話を聞いたことがあります。
まあ、実際に私もそうなることは覚悟の上で任意整理しました。
でも、少し調べてみたところ、「ブラックリスト」という明確なものがあるわけではないみたい。
いくつか信用情報機関があって、そこに私が任意整理した、という事故情報が登録されており、それが一定期間残るみたいなんです。
そしてその事故情報があると、ローンを組めなかったり新規融資の審査に落ちたり、クレジットカードの審査が通らなかったりすることがあるんです。
というわけで今回は私の任意整理対象7社がそれぞれどんな信用機関の情報を照会していて、何年で私の事故情報が消えるのかについて調べてみたいと思います。
目次
任意整理をした私の信用ブラック情報はどこにある?
金融機関は特定の信用情報機関の情報を照会している
まず、カード会社や消費者金融会社のほとんどは自社で利用者の信用情報を管理しているわけではありません。
利用者が
- これまでどんな会社からお金を借りてきたか
- それぞれ返済状況はどうなっているのか
- これまでに延滞などの事故情報はあるか
といった情報は特定の信用情報機関がデータベースとして持っています。
カード会社や消費者金融などは、このデータベースを参照して、お金を貸して大丈夫な相手かどうか判断しているわけです。
日本には現在、次の3つの信用情報管理会社が存在します。
JICC | 全業態の信用情報を取り扱う日本最大級の組織で、消費者金融会社の約80%が加盟。 |
CIC | クレジットカード会社が共同出資して設立した機関。 |
KSC | 一般社団法人「全国銀行協会」が運営しており、全国の銀行や銀行系カード会社が加盟。 |
消費者金融はJICC、クレジットカード会社はCIC、銀行系の会社はKSCに加盟していると言っても良いわけですが、実は各社同士で事故情報などは共有をしています。
そのため、どこか1社で事故情報が登録されてしまったら、全ての信用情報機関に事故情報が共有されてしまっている、と認識しておいた方が良いでしょう。
独自で信用データベースを持っている会社もある
カード会社や消費者金融の中には、上記の信用情報機関だけでなく、独自で自社データベースを組んで、そこでブラックリストを管理していることがあります。
債権者であるカード会社や消費者金融は、利用者に債務整理をされてしまうと、取れるはずだった利息を取り損ねるどころか、元本も減額される場合もあるので、次からは絶対に契約させたくないはずです。
そうした場合に各社の独自のブラックリストに債務整理者の情報を登録しておき、半永久的に利用をさせないようにしている、というわけです。
どんなことをすると信用データベースに事故情報として登録される?
事故情報として登録されるケースとしては、軽いものは返済遅延の発生から、重いものは自己破産まであるようです。
事故情報として多い例をまとめると次の3つになるかと思います。
ローン返済遅延・カード支払い延滞
おおむね61日以上・3ヶ月以上のローン返済・カード支払いの延滞を一回でもすると、信用データベースに事故情報として書き込まれます。
携帯端末料金の分割払いが3ヶ月以上未払いの場合
今あなたが使っているスマホ、2年間の分割払いにしてませんか?
iPhoneなどの高額機種では分割払いにして月々の携帯料金と合わせて支払っていくことがメジャーになっていますが、これもれっきとした借金です。
それを延滞した場合は、当然事故情報として登録されます。
債務整理手続きが完了したとき
自己破産、個人再生、任意整理などは総称して債務整理と呼びますが、債務整理手続きが完了した段階で事故情報として信用データベースに登録されるようです。
信用事故情報はどれくらい保持される?
基本的には5年を超えない範囲で保持される
そんな信用事故情報ですが、一度登録されたとしても数年経てば消えます。
だいたい事故情報の保持期間は、上記の3社の信用情報機関であればいずれも5年くらいです。
ただ自己破産や個人再生などの法的手続きを含む事故情報については特殊で、10年程度残ることもあるようです。
実際に任意整理した7社について調べてみた
任意整理した7社

実際に私が任意整理した7社がどこから信用情報を照会しているのか調べてみました。
ちゃんとした大手は複数、もしくは全ての信用情報機関に加盟しているみたいですね。
とりあえず私の場合、CICは全社が加盟していることが分かりました。
そして、特にエポスカードは独自のブラックリストを持っていることでも有名なようで、事故情報が消えた後でもカードを発行できないことがあるとのこと。
エポスカードは学生でも発行できるほど新規発行の審査がゆるいことで有名ですが、過去の事故履歴がない人には広く貸し付けるだけで、ブラックリストはしっかり管理しているのかもしれません。
債務整理をした会社では、二度と登録をさせぬよう社内でブラックリスト登録していることもあるようなので、目安の5年を過ぎても再発行出来ないこともある、と認識しておきましょう。
実際に事故情報が消えるのはいつ?
では、債務整理して、信用情報に傷がついてしまった場合、どれくらいで事故情報が消去されるのでしょうか。
Twitterでいくつか経験談を漁ってみました。
【超速報】
債務整理から5年弱ワイ、楽天カードの審査に通過!5年ぶりにクレジットカード発行へwww凄いな〜、その時時代は動いたわ。笑
楽天カード、年会費無料やのにラ・トゥール新宿に1年住んで家賃35万円払ってても通らへんかったんやでw
この感動、債務整理経験者ならわかってくれるはず🤣w pic.twitter.com/lP8cpQu1xo
— CJ社長@人生逆転YouTuber フィンランドなう🇫🇮 (@CaptainJacksan) February 26, 2020
債務整理後、ブラックリストから消える期間の目安「任意整理:完済から5年程度・個人再生:完済から5年程度・自己破産:免責確定から5年程度」こうしてみると、最短でブラックから復帰するなら「自己破産」が最適ということになる。#自己破産#債務整理
— 借金革命 (@ShakkinRev) February 20, 2020
【ブラックリストの影響】
一般的には5年~10年とされるが債務整理事務所で働いていると、
2回目の任意整理希望
2回目の破産希望
っていう相談がたまにある。話聞いている限り債務整理してからまた借りられるようになるまでの期間は任意整理なら4年前後、破産なら7年前後、といった印象かな~。— こーしん@奨学金260万返済中 (@everyloanfree) March 10, 2019
ブラックリスト期間って、任意整理でも「最後の返済から5年間」だし、返済期間も入れたら結局10年ぐらいあかんやん。自己破産は免責許可から7年から10年らしい。個人再生はどうだっけ?調べ直す。
— 西村ロベルタ (@robenishi) December 14, 2019
色々な方の経験談や解説を見ていても、事故情報は登録されてから5年程度で消去される、が一つの目安みたいです。
自分の信用情報を開示してもらうこともできる
自分の信用情報は1000円を払えば開示請求することも可能です。
JICCとCICであればインターネット上で、KSCは郵送で自分の信用情報を確認することができます。
借金を完済した後で、大きな額の融資やローンが必要になったとき、自分の信用情報が今どうなっているか確認してみると良いと思います。
私はまだ返済中なので、完済後何年か経ったら開示請求してみようかと思います。
おわりに
ここまでをまとめますと、
- 信用情報機関が管理する「事故情報」のこと
- 事故情報=返済や支払いの延滞、債務整理
- 信用情報機関は日本に3社ある
- 大手カード会社や消費者金融は、大体全てに加盟している
- 事故情報は登録されてから5年間は消えない
- 自分の信用情報は1000円払えば開示してもらえる
- 中には独自でブラックリスト管理している会社もある
こんなところじゃなかろうかと思います。
上のCJ社長のツイートでは債務整理手続きをしてから5年で任意整理対象だった楽天カードが再発行できたそうですので、ブラックリストから消えるのは最短で5年といえそうです。
私の場合、主要な大手はほとんど任意整理してしまってますから、2021年までは事故情報が消えないということになりそう。
情報開示請求はそのくらいの頃にしようかと思ってますが、開示請求をした際にはまたブログでその内容や「ほんとに5年で事故情報は消えるのか?」を検証したいと思います。